コミケを風疹から守り隊

2012年4月1日日曜日

ニセ科学漫才

初回公開日:2012年04月01日
最終更新日:2012年04月01日

この記事はネタです。登場人物に特定のモデルはいません。特に、この人とかこの人とは何の関係もありません。ありませんったらありませんってば。

それでは「ニセ科学漫才」の始まり始まり~~

(舞台が明るくなる。舞台の正面には、一本のスタンドマイク。その根元には細長い茶色の紙袋が置いてある。上手と下手から、紅白のド派手なストライプのジャケットにバカでかい蝶ネクタイを付けた二人が走り寄ってくる)

さとる「どうも~、さとるで~す」
まこと「どうも~、まことで~す」
「二人合わせて」
ダブルきくちで~す!!よろしくお願いしま~す!」
   (会場拍手888888)

「しかしアレですね。蔓延してますね~、ニセ科学」
「え?」
「いや、だから、ニセ科学が蔓延してますね~って」
「ほおぉ。まこと君、詳しいの?ニセ科学」
   (会場笑ww)
「(口元をちょっとヒクヒクさせながら)く、詳しいかって、アナタ、ボクは専門家よ、専門家!」
「へー。そうなんだーww」
「もう!(自分の胸を叩きながら)だ・い・い・ち・に・ん・しゃ!
「解った解った解った。じゃあ、早速だけど、ボクがニセ科学やるから、専門家のまこと君は、ニセ科学批判をやって見せてよ(はぁと)」
「ちょ、どういう事?さとる君が『ニセ科学やる』って?」
「だからぁ、ボクがニセ科学を広める人の役をやるから、そこにツッコミを入れてください」
「あぁ、そういう設定ね。オッケー、任しといて」
「ピンポーン」
「いきなりだな」
「もう始まってますよ。ピンポーン、まことさ~ん」
「はいはい、どちらさま?」
「消防署の方から来ました。消火器買ってくださ~い」
   (ここで、置いてあった茶色の紙袋を示す。確かに消火器らしきものが入っている様に見える)
「ふ~ん、そぅ。それで、どっちから来たの?」
「はい?」
「だから、消防署の方って、どっちよ?」
「え~と(曖昧に観客席の方を指しながら)あっち、かな?」
「ブブー!(舞台奥を指しながら)消防署はあっちですー!」
「いやぁバレちゃったなぁww」
「フッ、その程度でダマされるか・・・って、それ、ニセ科学ちゃう!単なる詐欺や!」
   (会場笑ww)
「ナイス突っ込み」
「こらー!」
「いやいや、こういう普通の詐欺に対する対策も、極めて重要なんですよ、皆さん」
「それは全くその通り・・・だからぁ、ニセ科学はどこいったのー!」
「まぁまぁ、本番はここからですよ・・・実はこの消火器、普通の消火器とちょっと違うんです」
「へー」
「まぁ、いいですか、ちょっと見ててくださいよ」
   (紙袋からゆっくりと消火器を引き出す。一見普通の消火器だが、表面に細長い紙が貼り付けてあり、その紙には、なんと「ありがとう」の文字が!)
   (会場から、どよめきと拍手888)
「出~た~な~、ミズデンめぇ」
「はい、この紙を貼る事によって、感謝の波動が消火剤に転写されます」
「で、どうなんの?」
「え?」
「だから、感謝の波動が消火剤に転写されると、どうなるのよ?」
「消火剤の結晶がキレイになります」
「そんなの、意~味な~いじゃ~ん」
「えーと、じゃあ、炎に優しくなれます」
「ちょww、炎に優しいってww」
「具体的に言うと、火の消し方がマイルドになります」
「ダメじゃん!」
「ダメ?」
「そりゃぁダメでしょう!人として、もとい、消火剤として!
「解りました。じゃあ、やめましょう」
   (「ありがとう」と書かれた紙を乱暴に引きちぎって捨てる)
「えぇ?いいの?そんなんで」
「いいんです。どうせデタラメなんですから」
   (会場笑ww)
「適当だな~」
「そんなモンですよ・・・じゃあ、こうしましょう。この消火器に入っている消火剤は、実は『炎のレメディ』なんです!」
「ホメオパシー、キタコレ」
「害を起こす物を極端に希釈すると、その害に対する薬になるのです。つまり炎を希釈すれば消火剤になるという訳です!」
「メチャメチャ嘘くせー」
「何を言いますか。これこそ、ドイツの偉大な医師、ハーネマンが200年前に発見した同種の法則!」
「日本で言うと江戸時代の人だけどね。もっと言えば『JIN-仁-』の時代よりも、ずっと古いって事ですよ。これが時代遅れじゃなきゃ何なんだ
「真理は、時を越えて普遍なのです」
「どこが真理なんだか。大体、ハーネマンは『炎のレメディ』なんて言ってません」
「え、そうなの?」
「どうせ『オルガノン』もロクに読んでないんでしょ」
「『Kanon』なら何度もプレイしたし、小説版も全部読みましたよ」
「スケベ」
「誰がスケベですか。名作じゃないですか!」
「あんまりいい加減な事ばっかり言ってると『日本一のホメオタ』であらせられる、うさりん師匠にコテンパンにされるぞぉ」
「いくらコテンパンにされても、ホメオパシーは滅びぬ、何度でも蘇るさ!」
「あぁ、そういう事言ってた人もいましたねぇ。で、その人が、結局どうなったか、知ってるでしょ?悲惨な最期だよ」
「うぅむ、段々ツッコミが鋭くなってきたなぁ・・・見ろ、目が、目がゴミの様だ!」
   (会場笑ww)
「何か台詞も混ざってるし。ていうか、さとる君、段々オタク度が上がってきてるよね」
「えー。この程度でオタクですかぁ。まだガンダムネタを一個も出してないのにぃ」
「いいじゃんオタクだって。いつの時代も、文化を作って来たのは、それぞれの時代に生きたオタク達だったんだよ!」
「おぉ、漫才とは思えぬ深いお言葉」
「でしょ?エッヘン」
「まぁ、それはともかく、この消火剤は炎のレメディな訳ですよ」
「あ、戻ってきた」
「つまり、炎を一億倍のそのまた一億倍に希釈してあるのです」
「ふ~ん。で、『炎の希釈』って、一体どうやるの?」
「そりゃあやっぱり、まず、炎を水に溶かして~」
「んなアホなww、もう、いい加減に、しなさい!」
 「どうも、失礼しました~」

   (会場拍手88888888)
   (舞台暗転)

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如何でしたか。楽しんで頂けましたか?
このささやかな記事が、ほんの一時でも、
貴方の生活に笑いと潤いを与えます様に。

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